今年の東京大学駒場祭、最終日の23日に顔を出して来た。所属していたサークル「アイセック東京大学委員会」の今年のイベントは、「地方自治体の国際化」をテーマとしたセミナーと、豚汁の模擬店だった。
「地方自治体の国際化」セミナーは、昨年僕が立ち上げて、今アイセック東京大学委員会の目玉企画の一つとなっている「地方自治体海外インターンシッププログラム」のプロモーションを兼ねて行われたイベント。今年の10月から行われている鎌ヶ谷市役所でのインターンシップの紹介を行い、また、地方自治体における国際化の必要性を識者たちのパネルディスカッションによって訴えた。
この「地方自治体海外インターンシッププログラム」は、僕がアイセックの理念をより社会に対して訴求するために作り上げたものだ。アイセックは理念として「Peace and fulfillment of humankind's potential」を掲げており、その実現のために国境を超えた異文化間の国際理解・相互協力を行うことを目標とし、手段として海外インターンシップ(外国人学生の企業でのインターンシップ)を選択している。通常、海外インターンシップは企業でのインターンシップを指しているのだが、僕は5年間活動する中で、この企業でのインターンシップにも疑問を感じ始めていた。外国人学生を受け入れる企業はそもそも国際化を志向していて、そのような企業で働いている人は当然国際化に対して前向きなはず。そもそもそのような企業は社会全体の何%あって、そのような人は社会全体の何%いるのだろうか。そのような企業に外国人を招くことで、本当にその国、例えば日本であれば日本、日本人を理解してもらうことができるのだろうか。数%しか存在しない企業の裾野を広げていくというのも考え方の一つだし、積極的に進めるべきだと思うけれど、むしろ、限られた一部の人ではなく、よりその国の社会に密着して、その国の幅広い人々と交流できるインターンシップの場として、僕は地方自治体に着目した。時節柄、地方分権など地方自治体にはホットイシューがたくさんあったし、将来の生産人口の空洞化に向けて外国人労働力の活用も一部からは提言され始めていた。まさにグッドタイミングだと思ってプログラムを設立したのだった。実際、プログラムの後輩たちチームメンバーの頑張りで、設立1年後の今年の10月からは鎌ヶ谷市役所でのインターンシップが実現した。
セミナーには僕自身は出席することができなかったのだが、なかなか好評だったらしい。後輩たちの今後の努力に期待したい。
ところで、豚汁の模擬店は、売れ行き順調だったようだ。僕も1杯食べたけど、それなりに食べられた。何よりも後輩たちが頑張っている姿を見ると、数年前の自分が思い出されて、懐かしかった。それにしても学園祭の模擬店は、人件費をタダに抑えているだけあって、飲食店とは思えない利益率を上げている。当たり前か。
何はともあれ、また学生に戻りたいと思った。
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